2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大喜利ポエム#014「宅配・ゴマ・内線」

私たちが家庭内別居するようになって、2ヶ月。特別な理由はない。結婚して3年経ち、熱情のままに求め合う時間は過ぎた。お互いが別の人生の可能性があったことを感じていた。両親が子供を待望していたのに、ちっとも妊娠しなかったこともある。だって生殖行…

大喜利ポエム#012「ドラマ・号泣・デトックス」

ヒトの気分や伝えたい事がフキダシになって浮かぶようになったのは戦前の頃だって、おじいちゃんが教えてくれた。白人兵を見て戦闘力がいくつだとか、今まで何人を殺してきたとか、分かったらしい。おじいちゃんは酔っ払う度に言ってた。フキダシからはそい…

大喜利ポエム#011「自己PR・三輪車・珊瑚礁」

はじめまして、人事部の村上と申します。本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、自己PRをお願いできますか。「ふと、私は自分が宮崎にいることに気付きました。2歳と6ヶ月が過ぎた頃だったと思います。どちらかといえば気難しいタイプだった私はそ…

大喜利ポエム#010「シドニー・ポカリスエット・SM嬢」

20人前のカリフォルニアロールが届けられたとき、私は歴史の非連続性について考えていた。明日が早く来る事を願ってベッドに入った夜8時。隣の部屋のカップルの迫り来る欲望がうるさかった。うどんで肥え太ったような燃費の悪い安上がりな豚のような寿司屋は…

大喜利ポエム#009「フォンダンショコラ・痔瘻・久宝留理子」

はじめて会ったとき、彼女は久宝留理子と名乗った。彼女は久宝留理子ではないのかもしれない。控えめに言って大人びた中学生のような顔をしている彼女が久宝留理子を知っているとも思えなかったが、まぁどこかで知ったのだろう。とにかく名前なんて何の意味…

大喜利ポエム#008「フラフープ・甘酒・影」

目覚めたら休日で、天気もよかったので私は散歩に行こうと思った。とても風が強い日だった。マンションの吹き抜けは飛んできたゴミが散乱しており、駅前の商店街通りには自転車が倒れていた。散歩する犬は地面に這いつくばって、そのまま飛んで行ってしまう…

大喜利ポエム#007「ふさぎの虫・牛レバーのからしあえ・決勝進出」

私の恋が不倫ばかりなのは、まともな男には相手にしてもらえないからだと思う。よく分かんないけど、多分そうなんだろう。よく分かんないと言えば、そういえばふさぎの虫ってのもよく分かんない。いつも最初は優しいのに、忙しいって言われて、その度にどう…

大喜利ポエム#005「高田純次・串かつ・石けん」

反 省 文 私、山田田町は昨晩、自宅にて焼酎を大量に飲み前後不覚になりました。大量のアルコール摂取の後、上機嫌なケモノのようになった私は奇声をあげながらシーツや包丁等、投げられるものを全て投げた挙句、京都に住む失業中の森田先輩に電話をして、か…